常泉堂

医学と書籍

モンディーノ『人体解剖学』

モンディーノ・デ・ルッツィ(1270頃-1326)による『人体解剖学』(1478)は、人間の死体の公開解剖を医学校の授業に再び導入した解剖学者により執筆された。解剖の手順を詳細に説明しているが、古代の医学の権威たちが残した学説の誤りも受け継いだ。
医学と美術

ボス《愚者の石の切除》

ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)による《愚者の石の切除》(1501-1505/諸説あり)は、穏やかな田園でおこなわれる怪しげな手術の様子を描いている。処置の苦痛に耐える患者に対して、胡乱な医師とふたりの見学者たちは関心も共感も示していない。
医学小事典

医学小事典【星辰医学】

星辰医学とは、占星学の概念を基礎とする医学の理論である。身体と天体は、小宇宙と大宇宙の関係により対応するという。そのため、天体の移動が身体の状態に影響を与えるとされた。この概念は、長期間にわたり必要な医療行為を判断するときの指針となる。
医学と美術

レオナルド《ウィトルウィウス的人体》

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)による《ウィトルウィウス的人体》(1490頃)は、古代ローマの建築家が残した著作の記述に基づいて描かれている。この建築学書で論じられた理想の身体には、画家による研究の成果を反映した修正が加えられた。
医学と書籍

ケタム『小医学叢書』

ヨハネス・デ・ケタム(1415頃-1470頃)による『小医学叢書』(1491)は、さまざまな著者たちによる医学の文献と説明を補足する木版画を掲載している。挿絵を添えて印刷した最初の医学書であり、この時代における医療行為の様子を知ることができる。
医学と美術

ランブール兄弟《解剖学的人体あるいは占星学的人体》

ランブール兄弟(15世紀初期活動)による『ベリー侯のいとも豪華なる時祷書』の《解剖学的人体あるいは占星学的人体》(1411-1416)は、写本に描かれた幻想的な人体図である。そこには、この時代における医学と占星学の密接な関係が示されている。